JIS D 9115「電動アシスト自転車」

日本規格協会の規格票によると、JIS D 9115は2009年9月24日に制定され、2026年2月20日に改正されました(JIS D 9115:2026、2018年版を置き換え)。附属書Dが「一充電当たりの走行距離の測定・表示方法」です。

標準パターンの中身

自転車産業振興協会が2025年2月に公表した改正原案の対比表では、標準パターンは次の4区間の組み合わせとされています。

区間勾配速度
平坦路0度15km/h
上り坂4度10km/h
平坦路0度15km/h
下り坂4度20km/h(回生ありの車両は10〜20km/h)

試験条件は、乗員質量65〜70kg(質量計算上は65kg)、室温20℃±5℃、新品相当のバッテリー、前照灯消灯、タイヤ空気圧はメーカー指定などです。こぎ方はA法(人がこぐ)とB法(機械でこぐ)があり、表示時にどちらで測ったかを示すことになっています。また、表示は最も距離が短くなるモードの値を必ず含めること、4度の連続登坂の結果を取扱説明書に記載することなどが原案に盛り込まれています(最終版の規格票で確認してください)。

メーカーごとの表記の例

メーカー製品ページの表記
パナソニック「業界統一テスト条件」。走行条件として、環境温度20±5℃、無風、新品バッテリー、ライト消灯、車載重量(乗員と荷物)65kg、乾燥した平滑な路面、標準空気圧を明記(ギュット・クルームR・DXの例)
ブリヂストンサイクル「標準パターン(業界統一基準)」。ステップクルーズ eは「JIS D9115のB法にて測定」と明記
ミヤタサイクル自転車協会の標準パターン、エコモードでの値と注記
BESV「測定方法:JIS9207→JIS9115に変更」と記載
Tern/ADO「45〜100km」「最大100km」など。製品ページに試験条件の記載は見当たらない(確認日時点)

実際の距離が短くなる要因

標準パターンは、乗員65kg・荷物なし・20℃前後・無風・ライト消灯という条件です。子どもを乗せる、荷物を積む、気温が低い、向かい風、夜間にライトを点ける、強いモードを使う、といった使い方は試験条件と異なるため、表示どおりの距離にならないことがあります。パナソニックの過去の発表資料でも、走行距離は気象・道路・整備・乗り方・経年劣化などで異なり、同じ容量のバッテリーでも車種で走行距離が異なると注記しています。

自分の必要容量を見積もる手順

  1. 1日の走行距離(往復+寄り道)を地図アプリで測る
  2. 使う予定のモード(坂が多いなら強いモード)の公式値を見る。最も短いモードの値を基準にすると余裕が出る
  3. 冬場や子乗せ・荷物の分を見込み、公式値の半分程度でも充電間隔に困らないかを考える(目安であり、根拠のある係数ではありません)
  4. 何日に1回充電できるか(置き場所・室内に持ち込めるか)を決める

モデル別の公式値はスペック比較データベースで一覧にしています。

相談先・申込先の選び方

販売店で相談するときは、「自分の経路の距離と坂」「乗せる人や荷物の重さ」を伝え、同じメーカー内で容量違いのモデル(例:ビビ・DXの16Ahとビビ・SXの8Ah)を比べてもらうと判断しやすくなります。

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電動アシスト自転車の購入先の例

走る距離と坂の多さ、置き場所(重さ・折りたたみの要否)、防犯登録と保証を確認して選んでください。

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出典・確認日

確認日:2026年10月12日/参照した公式情報 9件